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第30話 笑顔の癖

작가: 八月 猫
last update 게시일: 2026-06-29 11:00:05

写真展から数日が経った。

あの日のことは、不思議と何度も思い出した。

写真そのものというより。

会話の方を。

『なんとなく好きでいいんですよ』

朝倉蓮の言葉。

別に特別なことを言われたわけじゃない。

でも、なぜか頭に残っていた。

私は通勤電車の窓に映る自分を見る。

少し疲れた顔。

でも、誰かと目が合ったら自然に笑える顔。

昔からそうだった。

気まずい空気が苦手だった。

相手に心配をかけるのも苦手だった。

だから笑う。

大丈夫です、と言う。

それが当たり前だった。

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